犬が痩せてきた/太った時の診断
犬が痩せてきた/太った時に考えられるおもな原因としては以下のことが考えられます。
- 肥満
- 心の病気
- 胃腸の病気
- 膵臓の病気
- ガン
- 糖尿病
- クッシング症候群
- 内部寄生虫
- 甲状腺機能低下症
- 不妊手術
- 運動不足、栄養失調
病気辞典から病気ごとに、症状・原因・診断・治療別に紹介します。
考えられる原因と対処方法
人間と同じようにわんこにとっても体重の変化は健康のバロメーターです。
環境が変わっていないのにもかかわらず、体重が減っていって痩せてきた、体重が増えていき太ってきたなどの症状は病気のサインでもあります。
ただし運動不足による肥満や食べ過ぎによる肥満の場合はその後の病気へつながっていく恐れがあるので食生活の見直しと運動をしていかなければいけません。
食欲があるのに痩せてくるときの問題点
特に問題として上がるものは、食欲があるのに痩せていく場合です。
食べているのにもかかわらず痩せるということは心臓や糖尿病、膵臓の病気などが考えられます。
しかし意外に多いのが栄養失調が原因でやせてくるといったことです。
食欲があってご飯は食べるのに痩せてきたということは病気か、食べたものがしっかりと栄養として吸収されないかなのです。
後者の場合は食べた量と同じくらい多いうんちをしています。
それは吸収できないですべて出てきてしまっているからです。
原因は与えているドッグフードの質が悪いことが考えられます。
質の悪いフードは消化吸収が悪く食べた分の10%も栄養を吸収できないこともあるくらいなんです。
それは徐々に痩せていきます。
特に年を取れば取るだけ吸収する能力も低下していくので、環境が変わらなくても年を取って吸収能力が下がれば徐々に痩せていってしまいます。
このような場合はしっかりとわんこが栄養を吸収できるように高品質なドッグフードや愛情のこもった手作りごはんに切り替えてみてください。
すぐに問題の解決につながるはずです。
食欲がなく痩せてくるときの問題点
食欲がなくなって痩せてきた場合には何らかの慢性的な病気にかかっている恐れがあります。
膵臓の疾患や小腸の病気の場合は嘔吐や下痢を繰り返すことがあり発熱も出てきます。
太ってきたときの問題点
7歳以上の大型犬や中型犬が急に太って動かなくなり抜け毛が多く皮膚が見えるようになると甲状腺ホルモンの分泌が悪くなっていることが考えられます。
また水の飲みすぎでお腹が膨れてくるとクッシング症候群の可能性も出てきます。
しかし太ってきたときの一番の原因は食べすぎと運動不足です。
肥満はしばらくは元気でも次第に心臓の病気や足に負担をかけてしまい様々な病気を引き起こす病気のトリガーとなってしまいます。
犬の体を手でなぞるようにして肋骨がよくわからないくらいの状態は明らかに肥満ですので、高品質で低カロリーのフードに切り替えるなどして健康時の体重に戻す必要があります。
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